自戦記 1/21 指す将順位戦B級3組2回戦 Dice - lld 戦

恒例の棋譜スタートです。

開始日時:2017/01/21 21:02:45
棋戦:レーティング対局室
手合割:平手
先手:Dice4084
後手:e_ur_eika
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:04/00:00:04)
2 8四歩(83) ( 0:06/00:00:06)
3 2六歩(27) ( 0:01/00:00:05)
4 8五歩(84) ( 0:07/00:00:13)
5 7七角(88) ( 0:02/00:00:07)
6 3四歩(33) ( 0:03/00:00:16)
7 8八銀(79) ( 0:02/00:00:09)
8 3二金(41) ( 0:03/00:00:19)
9 7八金(69) ( 0:02/00:00:11)
10 7七角成(22) ( 0:03/00:00:22)
11 7七銀(88) ( 0:01/00:00:12)
12 2二銀(31) ( 0:04/00:00:26)
13 3八銀(39) ( 0:05/00:00:17)
14 6二銀(71) ( 0:09/00:00:35)
15 4六歩(47) ( 0:04/00:00:21)
16 7四歩(73) ( 0:03/00:00:38)
17 4七銀(38) ( 0:25/00:00:46)
18 7三桂(81) ( 0:07/00:00:45)
19 6八玉(59) ( 0:08/00:00:54)
20 9四歩(93) ( 0:11/00:00:56)
21 9六歩(97) ( 0:04/00:00:58)
22 6四歩(63) ( 0:09/00:01:05)
23 6六歩(67) ( 0:15/00:01:13)
24 6三銀(62) ( 0:07/00:01:12)
25 5六銀(47) ( 0:03/00:01:16)
26 8一飛(82) ( 0:12/00:01:24)
27 5八金(49) ( 0:02/00:01:18)
28 4二玉(51) ( 0:09/00:01:33)
29 7九玉(68) ( 0:01/00:01:19)
30 6二金(61) ( 0:02/00:01:35)
31 1六歩(17) ( 0:01/00:01:20)
32 1四歩(13) ( 0:02/00:01:37)
33 2五歩(26) ( 0:02/00:01:22)
34 3三銀(22) ( 0:02/00:01:39)
35 3六歩(37) ( 0:06/00:01:28)
36 5四銀(63) ( 0:09/00:01:48)
37 3七桂(29) ( 0:02/00:01:30)
38 6五歩(64) ( 0:24/00:02:12)
39 6五歩(66) ( 0:37/00:02:07)
40 6五桂(73) ( 0:54/00:03:06)
41 6五銀(56) ( 0:18/00:02:25)
42 6五銀(54) ( 0:03/00:03:09)
43 6三歩打 ( 0:02/00:02:27)
44 7二金(62) ( 0:04/00:03:13)
45 6四桂打 ( 0:15/00:02:42)
46 7三金(72) ( 0:04/00:03:17)
47 6二歩成(63) ( 0:08/00:02:50)
48 6四金(73) ( 0:27/00:03:44)
49 6一角打 ( 0:05/00:02:55)
50 7五歩(74) ( 1:24/00:05:08)
51 5二と(62) ( 0:13/00:03:08)
52 3一玉(42) ( 0:02/00:05:10)
53 7二角成(61) ( 0:07/00:03:15)
54 7六歩(75) ( 0:13/00:05:23)
55 8一馬(72) ( 1:23/00:04:38)
56 7七歩成(76) ( 0:09/00:05:32)
57 7七桂(89) ( 1:17/00:05:55)
58 6六桂打 ( 0:06/00:05:38)
59 6一飛打 ( 0:25/00:06:20)
60 2二玉(31) ( 0:02/00:05:40)
61 6四飛成(61) ( 2:16/00:08:36)
62 5八桂成(66) ( 0:07/00:05:47)
63 6五龍(64) ( 2:01/00:10:37)
64 4七角打 ( 0:20/00:06:07)
65 5六銀打 ( 0:31/00:11:08)
66 6九成桂(58) ( 0:14/00:06:21)
67 8九玉(79) ( 0:34/00:11:42)
68 6四歩打 ( 0:03/00:06:24)
69 8五龍(65) ( 0:24/00:12:06)
70 8四歩打 ( 0:14/00:06:38)
71 8四龍(85) ( 0:27/00:12:33)
72 5六角成(47) ( 0:16/00:06:54)
73 5六歩(57) ( 0:07/00:12:40)
74 7六銀打 ( 0:03/00:06:57)
75 8八玉(89) ( 2:44/00:15:24)
76 6八銀打 ( 0:38/00:07:35)
77 7三龍(84) ( 0:51/00:16:15)
78 7九銀打 ( 0:39/00:08:14)
79 9七玉(88) ( 0:47/00:17:02)
80 7七銀成(68) ( 0:18/00:08:32)
81 7七金(78) ( 0:46/00:17:48)
82 7七銀(76) ( 0:13/00:08:45)
83 7七龍(73) ( 0:52/00:18:40)
84 8五桂打 ( 0:05/00:08:50)
85 8六玉(97) ( 0:46/00:19:26)
86 7七桂成(85) ( 0:03/00:08:53)
87 9一馬(81) ( 0:47/00:20:13)
88 7六飛打 ( 0:33/00:09:26)
89 8五玉(86) ( 0:24/00:20:37)
90 8三金打 ( 0:25/00:09:51)
91 8四金打 ( 0:54/00:21:31)
92 7五金打 ( 0:05/00:09:56)
93 投了

 

 まず今回の準備についてです。言い訳になってしまいますが、今回はイベントがイベントなのでデレ将活動を再開したために練習対局を本局の数時間前に1局しか指せず、定跡も前回の対局のおさらいくらいしかできていませんでした。イベントもそこまで走れておらず、どちらも中途半端になってしまいました。

 うかむ瀬に1手10秒で解析させたところ、初手~63手目まではほぼ-100~-500とこちらに評価値が振れていましたが、次の悪手で一気に-50程度まで戻り、66~83手目では先手に+500~1000振れていました。84手目から終局までは-2000~でした。

 Diceさんから指摘がありましたが、これは49手目▲6一角で去年のJT杯決勝局佐藤天彦名人-豊島将之七段と合流します。私も前例があること自体は覚えており、後手がやれたような気がして曖昧な記憶でこの変化を選びましたが、ここはプロの感想戦で先手よしとされていました。ただうかむ瀬はそうでもないと評価していたので、今回はうかむ瀬の肩を持ってみようと思います。

 先ほど63手目まではほぼこちらに振れていたと書きましたが、うかむ瀬によると▲6一角の応手△7五歩が疑問手で一度だけ先手に振れており、さらに応手の▲5二とが悪手とされて僅かながらまたこちらに振れています。△7五歩は▲7二角成に△8四飛~△7四飛とする意味で突いたのですが、攻めが届く前に飛車を下ろされたら勝負にならないと早くも悲観的になり、勝負手のつもりで歩を取り込みました。うかむ瀬によると実際はこう指すところで、むしろ-300程度とこちら指しやすいと評価していました。また、個人的には飛車の王手で攻め駒が抜かれる状態で飛車をいじめられるのは相当嫌だったので▲5二とが悪手とは思えませんでした。

 うかむ瀬によると▲6一角には△8六歩▲同歩△6六桂▲同銀~と進み、後手は飛車が捌けて先手は少し後に右桂が銀と交換になって互角らしいです。△8六歩は筋だと思いましたが、手抜いて▲7二角成であまり効かない手になると考えて避けました。実際は△8七歩成▲8一馬△8六歩と進むと先手が歩切れ、かつ飛車の王手で抜ける金駒が無いので、確かにこの進行なら後手を持ってみたいと思いました。

 58手目△6六桂の応手▲6一飛もこう指すところだと思っており、切らされそうだと思っていたので悪手だとは全く思っていませんでしたが、うかむ瀬は金が抜かれても盤上に銀桂が残り持ち駒に角銀銀とあるので攻めは繋がっていると評価していました。確かに王手から逃げた2二玉は先手の龍が自陣から消えてくれれば相当王手がかかりにくいので、冷静に見れば指しやすいのかもしれません。対局時は金2枚と自陣飛車の横効きに加えて持ち駒に金があるので、拠点を残しながら薄くして渡す駒に制限をかけて勝負できればといったことを考えていました。しかしそれを考えておきながら▲6四飛成に△5八桂成とするのはお粗末でした。替えて△7六角として△8六歩を利かしてから6筋に歩が立つことを活かして攻めていく方が良かったです。

 66手目△6九成桂は対局中も悪手くさいなと思いながらつい指してしまったのですが、やはり悪手だったようです。角のヒモしかついていない駒を角が攻められているときに質に入れるのはひどかったです。ただ△5六角成~△6九銀と嫌味に迫っても、▲6八金△7八銀成▲同玉で清算を迫られると切れ模様のようです。

 銀を取る前に桂頭に嫌味をつけようと△6四歩▲8五龍△8四歩としましたが、対局中はここで▲7五龍とされたら指す手が無いと思っていました。うかむ瀬も一応△3九銀は候補に挙げますが+500と先手に振れ、手抜いて△4二金と打ってしまって先手勝ちのようです。本譜は▲8四同龍によって△7六銀が打てたので、形勢は悪いながら気持ち悪い形だから一応形作りはできるし、渡される駒によってはワンチャン頓死もある形だと少し元気が出ました。しかし77手目▲7三龍に替えて▲6七金だと完全に切れているようです。確かに桂を攻めつつ玉周辺に嫌味を残す方針だったので、桂にヒモをつけつつ上部に抜ける形を強要されると指す手がありません。

 本譜はなんとか王手龍をかけられる手順になり、必至をかけて勝つことができました。しかしうかむ瀬にフォローされたとはいえプロの実戦で先手よしとされた変化に後手から突っ込んで勉強不足が露見する、繋がる攻めを切れると思い込むなど、課題も多く見えました。やるべきことをやりつつイベントを走り、次の対局までにもっと強くなって見応えのある将棋を指したいと思います。

次の対局も応援よろしくお願いします!