自戦記 12/28 指す将順位戦B級3組 6回戦前倒し局 aqua - lld 戦

自戦記を書くのは初めてでして、いろいろ至らないところがあるかと思いますがお許しください。

まず棋譜を載せておきます。私が後手で、将棋倶楽部24ではe_ur_eikaというIDのアカウントを使って指しています。

開始日時:2016/12/28 22:05:16
棋戦:レーティング対局室
手合割:平手  
先手:aqua-haruka
後手:e_ur_eika
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:18/00:00:18)
2 8四歩(83) ( 0:05/00:00:05)
3 6六歩(67) ( 0:05/00:00:23)
4 8五歩(84) ( 0:03/00:00:08)
5 7七角(88) ( 0:02/00:00:25)
6 3四歩(33) ( 0:02/00:00:10)
7 7八銀(79) ( 0:02/00:00:27)
8 6二銀(71) ( 0:06/00:00:16)
9 6八飛(28) ( 0:04/00:00:31)
10 4二玉(51) ( 0:08/00:00:24)
11 1六歩(17) ( 0:03/00:00:34)
12 1四歩(13) ( 0:03/00:00:27)
13 3八銀(39) ( 0:04/00:00:38)
14 3二玉(42) ( 0:03/00:00:30)
15 6七銀(78) ( 0:08/00:00:46)
16 5四歩(53) ( 0:02/00:00:32)
17 4八玉(59) ( 0:14/00:01:00)
18 7四歩(73) ( 0:10/00:00:42)
19 3九玉(48) ( 0:05/00:01:05)
20 4二銀(31) ( 0:05/00:00:47)
21 2八玉(39) ( 0:15/00:01:20)
22 5三銀(42) ( 0:04/00:00:51)
23 7八金(69) ( 0:13/00:01:33)
24 5二金(61) ( 0:06/00:00:57)
25 9六歩(97) ( 0:08/00:01:41)
26 4二金(41) ( 0:35/00:01:32)
27 9五歩(96) ( 0:15/00:01:56)
28 4四歩(43) ( 0:42/00:02:14)
29 5六銀(67) ( 0:11/00:02:07)
30 7二飛(82) ( 0:06/00:02:20)
31 6五歩(66) ( 0:18/00:02:25)
32 7五歩(74) ( 0:06/00:02:26)
33 同 歩(76) ( 0:06/00:02:31)
34 同 飛(72) ( 0:02/00:02:28)
35 4六歩(47) ( 0:45/00:03:16)
36 7四飛(75) ( 1:39/00:04:07)
37 4五歩(46) ( 0:56/00:04:12)
38 同 歩(44) ( 1:18/00:05:25)
39 2二角成(77) ( 0:38/00:04:50)
40 同 玉(32) ( 0:02/00:05:27)
41 8二角打 ( 0:34/00:05:24)
42 7三角打 ( 0:31/00:05:58)
43 同 角成(82) ( 0:04/00:05:28)
44 同 桂(81) ( 0:02/00:06:00)
45 8二角打 ( 0:04/00:05:32)
46 8六歩(85) ( 0:33/00:06:33)
47 同 歩(87) ( 0:23/00:05:55)
48 5五歩(54) ( 0:31/00:07:04)
49 4七銀(56) ( 0:34/00:06:29)
50 3三桂(21) ( 1:07/00:08:11)
51 7七歩打 ( 0:28/00:06:57)
52 8八歩打 ( 0:15/00:08:26)
53 9七桂(89) ( 0:13/00:07:10)
54 8九歩成(88) ( 0:03/00:08:29)
55 9一角成(82) ( 0:04/00:07:14)
56 9九と(89) ( 0:36/00:09:05)
57 8五桂(97) ( 0:47/00:08:01)
58 同 桂(73) ( 0:33/00:09:38)
59 同 歩(86) ( 0:03/00:08:04)
60 7五飛(74) ( 0:12/00:09:50)
61 6六飛(68) ( 0:42/00:08:46)
62 8五飛(75) ( 1:04/00:10:54)
63 1五歩(16) ( 1:53/00:10:39)
64 8九飛成(85) ( 1:14/00:12:08)
65 6八金(78) ( 0:21/00:11:00)
66 1五歩(14) ( 0:21/00:12:29)
67 1四歩打 ( 0:09/00:11:09)
68 4三金(52) ( 1:03/00:13:32)
69 5八金(68) ( 1:00/00:12:09)
70 5四桂打 ( 1:35/00:15:07)
71 2六飛(66) ( 0:57/00:13:06)
72 4四銀(53) ( 0:52/00:15:59)
73 1八香打 ( 0:57/00:14:03)
74 4六歩(45) ( 0:59/00:16:58)
75 同 銀(47) ( 0:45/00:14:48)
76 2五香打 ( 0:56/00:17:54)
77 3六飛(26) ( 0:04/00:14:52)
78 6六桂(54) ( 0:12/00:18:06)
79 4八金(58) ( 1:03/00:15:55)
80 4七歩打 ( 0:06/00:18:12)
81 同 銀(38) ( 0:48/00:16:43)
82 4五歩打 ( 0:58/00:19:10)
83 3五銀(46) ( 0:45/00:17:28)
84 6七角打 ( 1:00/00:20:10)
85 3八金(49) ( 0:36/00:18:04)
86 5八桂成(66) ( 0:47/00:20:57)
87 同 金(48) ( 0:42/00:18:46)
88 3五歩(34) ( 0:22/00:21:19)
89 6六飛(36) ( 0:27/00:19:13)
90 5八角成(67) ( 0:53/00:22:12)
91 同 銀(47) ( 0:22/00:19:35)
92 4八金打 ( 0:59/00:23:11)
93 6九飛(66) ( 0:40/00:20:15)
94 3八金(48) ( 0:11/00:23:22)
95 同 玉(28) ( 0:04/00:20:19)
96 7八龍(89) ( 0:36/00:23:58)
97 5九金打 ( 0:53/00:21:12)
98 4六歩(45) ( 0:14/00:24:12)
99 4八歩打 ( 0:13/00:21:25)
100 4五桂(33) ( 0:51/00:25:03)
101 1五香(18) ( 0:58/00:22:23)
102 5四金(43) ( 0:43/00:25:46)
103 3四桂打 ( 0:46/00:23:09)
104 3二玉(22) ( 0:04/00:25:50)
105 4二桂成(34) ( 0:51/00:24:00)
106 同 玉(32) ( 0:03/00:25:53)
107 1三歩成(14) ( 0:56/00:24:56)
108 3六歩(35) ( 0:16/00:26:09)
109 同 歩(37) ( 0:56/00:25:52)
110 投了 ( 0:00/00:26:09)
まで109手で先手の勝ち

 

まず▲7六歩~▲6六歩ですが、相掛かりへの用意があまり無かったので、少し安心しました。ずっと急戦党と言っていたのでノーマル振り飛車の定跡形や穴熊の研究をされて誘導されるんじゃないかと思っていて、主にそちらへの用意をしてありました。ここから矢倉を目指すのでは△3三角~△5九角で飛車先を切る筋が生じており、そうでなくても4手角の形を3手で作れるので後手でも攻めやすくなり、用意が無くてもなんとかなると考えていました。

実戦は9手目▲4二飛で四間飛車が確定し、用意の作戦でも本命としていたのでとてもやる気が出ました。

11手目▲9六歩と12手目△9六歩の応酬で穴熊の可能性が減り、定跡形になるかなと考えていました。

22手目△5三銀左では代えて△5二金右が自然ですが、積極的にいきたかったので一段金のまま斜め棒銀棒銀の筋で攻めていくことを含みにしたいと思い、銀を急ぎました。ここで玉頭位取りをしづらくなったため、次の一手を誘発したんじゃないかと思います。

23手目▲7八金です。金を保留していたのでどこかで上がられるかとうっすら考えてはいましたが、結局定跡形にはなると思って軽視していました。4四歩を突いて4三型にするか、中央が薄くなったので5筋位取りをするかということを考えていましたが、結局相手の手を見てから決めようということで、△5二金を指しました。

そこから▲9六歩△4二金上▲9五歩と進み、急戦なら△4二金型は損になる場合もありますが、位を張って盛り上がるなら損にはなりにくく、端が活きる変化は少ないと考えていたためここは得をしたと思っていました。

28手目△4四歩です。すぐの▲4五歩は手抜けそうですし、袖飛車にして角頭の1歩を手にすれば相手は分断した金銀を動かしづらくなり、2枚美濃よりはこちらの船囲いが固いため作戦勝ちできるかと思っていました。

37手目▲4五歩に△同歩としました。さっきと書いていることが違うじゃないかと怒られそうですが、ここでは飛車の効きが素通しになっているため、相手からの角交換が行われると△7九角の筋で一方的に龍を作って優勢になるかと思って取りました。

角交換から▲8二角の打ち込みで桂香を拾いに来られますが龍さえ成りこめればすぐに取り返せるため、一回△7三角と合わせて桂を0手で跳ね、何かしらのときに活きる△8六歩の突き捨てを入れてからいざ△7九角、と行きたいところですが、ここでとんでもない勘違いをします。▲5八飛で受かっていると思ったのです。実際は△5三角成▲同飛と成り捨てると△7八飛成と角金交換で龍を作り、▲6六角△5五歩▲5九飛△3三桂▲9一角成△6八金くらいで優勢だと思いますが、▲5七同飛のときに金にヒモがついたままと勘違いしているので△4五桂を作るために△5五歩を突きました。そのせいで今度は▲5五角成が生じています。仕方がないので王手にしないために△3三桂を跳ねましたが、手番を渡したために当然先ほどの攻め筋は△7七歩で防がれます。何をやっているんだと自分を責めますが、局面は変わらずにそこにあります。突き捨てた効果で△8八歩から角の割り打ちを狙いますが、当然ながら端に跳ねて躱されます。

互いに香を拾い合い、先手の桂ぶつけで桂を互いに手持ちにした瞬間は、ここで手がなければ負けだと思いました。しかしそこには桂を取って伸びた歩があり、△7五飛と浮くと▲8五歩の受け方がありません。また先手の持ち歩が1歩なので、成り込みを防げば歩切れになります。これでまだ指せると思って飛びついたんですが、実際に▲8七金△8五飛▲8四歩△9五飛▲5五馬とされると歩切れを解消されますし、9筋へ成り込んでの飛車交換は流石に後手が不利です。

対局時はそちらの変化は味が悪いのでほぼ読んでおらず、実戦でも▲6六飛と指されたので事なきを得ました。

玉側の端の応酬を経てから、浮いた飛車を攻めつつ急所に効いてくる△5四桂を打ちました。読み筋では遅いながら▲7二飛成を見せる▲7六飛に、一回△7五歩と叩いて横効きを消すか飛車を追いながら上部を厚くするかの二択を迫っているつもりでしたが、ここはあんまり捻ったことは考えずに△4六桂を打った方がよさそうですね。▲同銀△同飛に△4五香を打てるのが読みから抜けていて、せっかくの拠点の歩が払われながら△6八歩も消されて味が悪いと思っていました。

▲2六飛は上部を厚くしやすいと思って軽視しており、▲5五馬を消す△4四銀に▲1二香と足されると、▲1五香が入っても謝ってまだ受かっているのにもう端が破られたと勘違いして、焦って△4六歩と突きました。▲同銀に△同桂でもまだ△4五香の筋が残っているので後手が相当いいはずですが、端を破られてと金と飛車で玉頭を破られると思い込み焦っています。後に先手玉の頭に効いてくるため悪手にはなるまいと△2五香と打ってしまいます。うかむ瀬に読ませるとそこまで悪くはなっていませんが、局後に△3五香の筋を指摘されて愕然としました。

本譜は▲3六飛にせっかく狭くした飛車を逃がすのは勿体ないと△6六桂としますが、これは悪手です。替えて△同桂▲同飛に△3五銀▲7六飛△1五香▲7二飛成△5三銀と進むと、龍の睨みが怖いですが先手玉頭への圧力も相当で指せると思います。本譜の▲4八金寄に△4五歩~△6七角~△5八桂成が見えたので△4七歩と叩きましたが、△4五歩では替えて△6九角が厳しく、△6七角では替えて△2七香成▲同玉△3九銀が厳しく、△5八桂成では替えて△2七香成▲同金△3五歩で次の△3九銀が猛烈に厳しいです。読み筋全部に穴があったばかりか、悪手にならないと思って打った香が活きる展開をすべて読み逃しているので結果的に悪手になっています。

本譜の△5八桂成▲同金△同角▲同銀の局面でやっと△2七香成を読み始めます。しかしこのとき私は自玉が実際より危険だと思っていたのと、飛車の横効きが効いて手が伸びてかえって危険だと判断し、△4八金を選択します。取れば△3九銀ですが、もちろん取ってはくれません。▲6九飛と飛車をぶつけて紛れを求めてきます。△4八金▲同金と王手で金を剥がしてから△7八龍と玉を睨みつつ銀取りに当てますが、▲5九金で先手は囲いを再構築できました。△4六歩▲4八歩を利かしてから△4五桂と跳ねますが、ここで▲1三歩成がとても怖かったです。いくら桂跳ねで上部が開けたからといって王手のかかる△3三玉はやりづらいですし、△同香▲1五香△同香▲同香に△1八銀が見えていなかったので香が素通しになって気持ちが悪いと思っていました。

本譜は先に△1五香だったので、△3三玉~△4三玉のルートさえ開ければ怖くなくなると考え△5四金を指してしまいました。直後の▲3四桂で頭を抱えます。▲2二角を恐れて△3二玉と指しましたが、むしろ▲2一角の方が厳しそうです。本譜は単に▲4二桂成で、△同玉▲1三歩成と進み、この瞬間自玉が安全なので△3六歩と攻めますが、▲同歩△3三歩▲2八玉に△3八銀が見えず、△3九銀▲1七玉で上部に抜けられると思って別の手がないかと必死で読んでいるうちに時間が切れてしまいました。

読み筋を書いているうちにどんどん自分が情けなくなってきましたが、うかむ瀬に読ませたところだいぶこちらが良い局面が続いていたようなので、これにめげずに次の対局に向けてがんばります。応援よろしくお願いします!